プラット・アンド・ホイットニー X-1800 、あるいは XH-2240 は、第二次世界大戦中にアメリカのプラット・アンド・ホイットニーが試作した航空機用ピストンエンジンである。

概要

型式は液冷H型24気筒で、排気量は42.57L(2597.7立方インチ)、高高度出力を補うターボチャージャーを搭載し、1,800馬力から2,200馬力の出力が見込まれていた。

完成時期は1942年の予定で、XP-49、XP-54、XP-55、XP-56 といった新型戦闘機の動力に選ばれるなど、大馬力の液冷エンジンとして期待されていたが、試作エンジンの出力は予定を割り込み、またプラット・アンド・ホイットニーとしても空冷星型エンジンに開発リソースを集中させる方針に転換したため、1940年10月に開発は打ち切りとなった。結局完成した X-1800 は試作機1基だけだった。

X-1800 の発展型として、気筒を拡大し排気量を61 Lとした H-3130 も企画されていたが、こちらもキャンセルされている。

主要諸元

X-1800(計画)

  • タイプ:液冷H型24気筒
  • ボア×ストローク:133.35 mm × 127.0 mm(5.25 in × 5.0 in)
  • 排気量:42.57 L(2,597.7 in3
  • 過給器:ターボ式過給器
  • 出力:1,800 - 2,000 hp

出典

関連項目

  • 航空用エンジンの一覧

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