HD 43691は、ぎょしゃ座の方角に約278光年の距離にある、三重連星系である。
星系
主星のHD 43691 Aは、8等級のG型星である。この星は黄色く見えるが、距離から計算した絶対等級が主系列星にしては明るすぎるので、準巨星だと考えられる。その場合、核内での水素核融合はほぼ終了し、徐々に赤色巨星へと進化しているところである。
伴星は、2015年に主星から北東に4.4秒離れた位置に、初めて検出された。その後、補償光学を用いた複数の観測から、この伴星候補が主星と運動を共にする連星であることがわかり、更に伴星は2つの恒星からなる三重連星であることもわかった。伴星のHD 43691 B、HD 43691C は、実際の距離にすると、主星からおよそ360AU離れた位置にある。伴星同士は、およそ10AU離れている。
惑星系
2007年7月、主星の周囲を公転する木星型惑星が発見された。最低質量は2.5木星質量で、水星と太陽の間の距離よりも母星に近い軌道を公転している。
脚注
注釈
出典
関連項目
- 太陽系外惑星の一覧
- ぎょしゃ座の恒星の一覧
外部リンク
- “Image HD 43691”. Aladin. 2008年10月17日閲覧。
- HD 43691 - NASA Exoplanet Archive
- Planet HD 43691 b - Extrasolar Planets Encyclopaedia
- HD 43691 b - Exoplantes Data Explorer




